咳やのどの炎症にクレソンが効果的!

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クレソンって肉料理のつけ合わせとしてよく使われて、食べても食べなくてもいいみたいな存在と思ってましたが、とても大事な薬草なのです。


和名は水辛子、あるいはオランダガラシと言い、ツンとくる辛みや苦みがあり、お口直しにちょっと食べることがおおいですね。

でも、ちょっと意外かもしれませんが、ブロッコリーやキャベツなどと同じアブラナ科の植物で、古くから薬草として用いられ、ブラジルや中国では「咳止め薬」として使用されてきました。


最近の研究では、クレソンに気管支喘息の症状を和らげる作用があることがわかってきました。

 

ここで、気管支喘息の仕組みを見ておきましょう!

ハウスダストや花粉、ダニやカビなどのアレルゲン(抗原)が気管支粘膜に侵入すると、白血球の一種である「マクロフアージ」という免疫細胞がそれを認識し、「多形核白血球」などの免疫細胞にその情報を伝えます。

すると血流に乗って体内を循環していた多形核白血球が反応して殺菌物質を放出し、異物を攻撃して身体を防御するのです。

この多形核白血球の活性が過剰に高まると、正常な細胞まで攻撃してしまい、炎症などのアレルギー反応を引き起こすのです。

この反応が気管支粘膜に出ると、咳や痰(たん)によって呼吸困難になり、この発作が慢性的に繰り返されるのが「気管支喘息」なのです。


気管支喘息の治療費としてよく使われる吸入や内服のステロイド薬は、「マクロフアージの働きを抑えて」異物侵入の情報が発信されないようにしてアレルギー反応を未然に防いで病状を抑えています。


しかし、クレソンに含まれる成分の作用はマクロフアージに働きかけるのではなく、「多形核白血球の過剰な働きを抑える」といわれてます。


クレソンは、異物を認識したうえで、アレルギーを引き起こす根本原因を取り除きます。このため、クレソンを長く食べ続けていると自然治癒力が高まります。

クレソンを常食してから数週間で気管支喘息の発作が軽くなった人も少なくはありません。


クレソンのどの成分が効くのかはまだはっきりしていませんが、ビタミン、ミネラル類が豊富で、それらが総合的に働くのではないかとみられています。


ただし、つけ合わせ程度の量ではたいした効果は期待できません。

かといって、生のクレソンを大量に食べるのは難しいので、炒めものにしたり、ゆでておひたしにしたりして食べるのがおすすめです。


また、有効成分を抽出して粉末にした健康食品だと毎口摂取しやすく、効果も得やすいですね。

これら自然食品や健康食品のクレソンならば、気管支喘息の治療薬と併用することもできます。風邪をひいたあと、長引いている咳やのどの炎症を抑えるのにもいいでしょう。

今後、より詳しい研究が進めば、花粉症やアトビー性皮膚炎など、ほかのアレルギー疾患への効果も実証されるかもしれません。


喉の調子が悪いときは、クレソンを食べましょう。

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