正しい食事でガンを防ごう!

スポンサードリンク

 「健康的な生活習慣」を続けることにより、高血圧、糖尿病、心筋梗塞などの予防に大変効果的なことは、いろいろなところで書いてますのでご存知のことと思います。

それでは、「健康生活習慣」を続けることにより、ガンとの関係はどうなのでしょう。

1996年米国のハーバード大学が「食事やタバコなどが発ガンにどれくらいの影響を与えるのか」を推計しました
。それによりますと、食事、タバコがそれぞれ30%の割合でガン発症の原因となっていました。

食事、喫煙だけでなく、運動不足、アルコールなど個人の「生活習慣」を合計すると、ガンの原因の約70%を占めることが推察されたのです。


言い換えると、ガンにかかっている人の70%の人は偏った食事や喫煙、アルコールそれに運動不足などの「生活習慣」が原因でガンになっているのです。

ガン患者が100人いたら約70人は「間違った生活習慣」が原因でガンになっているのです。正しい「生活習慣」を送っていたら、この70人の人はガンにかからなかった可能性が高いのです。


いかに「健康的な生活習慣」が重要なのかがお分かりになるでしょ!

 



では、何を食べれば、ガンの予防が出来るのか。。。


さまざまな情報が出回っていて、「○○でガンが防げる」などとテレビなどで放映されると、一気に売り上げが伸び、人気商品になることがあります。

しかし、世の中にあふれている「ガンを予防する食べ物」の情報で確実と言えるものは、ほとんど無いのです。

ガン予防効果が「確実」ではないけれど、予防効果が期待できる、または予防効果の可能性があると言うもので効果がゼロと言うものではないことは確かです。


反対に、こういう食品を摂っているとこんなガンになりやすいと言うことは、かなり分かってきています。確実にガンのリスクを高めているのは「過体重と肥満」ですね。

「肥満」はガンのリスクだけではなく、高血圧、心筋梗塞、動脈硬化、糖尿病などいろいろな病気のリスクも高めていますが。。。


ですから、「何を食べるか」も重要ですが「どれだけ食べるか」もとても大切なことなのです。

もちろん、適度な運動も忘れないでください。

 


それでは、ガン対策と食事との関係を見て行きましょう。

○果物と野菜はガンのリスクを下げる

過去に、いろんな研究機関から発表されています。

1997年に世界ガン研究基金と米国のガン研究機関の「食物栄養とガンの予防」という報告書では「野菜と果物は確実に肺がんのリスクを下げる」と報告されており、なかでも、緑黄色野菜に含まれるカロテイン類が良いとされていました。


しかし、2003年のWHOの報告書では、「野菜、果物は胃ガン、大腸ガンのリスクをおそらく確実に下げる」とありましたが、肺がんについては記載は無かったのです。

ところが、2004年1月に欧米の二つの研究機関で「果物の効果」が報告されました。40万人を超える大規模調査をした結果、果物を多く食べている人では20~40%の割合で肺ガンの発生率が低下していました。


これらの報告書から確実に言えることは、野菜や果物は胃ガン、大腸ガンのリスクを減らし、果物は肺ガンのリスクを下げると言うことでしょう。


また、日本人は喫煙者が多いにもかかわらず、肺ガン死亡率は欧米の6割程度ですが、その要因の一つに、日本人は魚を多く食べるからではないかと、愛知県で1985年から1999年まで14年間かけて追跡調査をしました。


その結果、魚を食べるのが週に一回未満の人の肺ガン発生率に対して週に3回以上魚を食べている人の発症率は3分の1の低さでした。

まだ、根拠が明確に証明されたわけではなく、今後の研究に期待しますが、確実に影響を与えていることは確かだと言えるのではないでしょうか。

 

○塩分の摂りすぎは、胃がんのリスクを高める。

これは昔から言われていることですし、WHOの報告でも「食塩と食品塩蔵がおそらく確実にリスクをあげる」としています。1日の塩分摂取量が約8グラムの沖縄に比べ、約13グラムの秋田では胃ガンによる死亡率が3倍にもなっています。

 

○牛乳やカルシウムは大腸がんのリスクを下げる

2004年ハーバード大学のグループが、牛乳やカルシウムの大腸ガン予防効果を報告しています。

欧米の約53万人の男女を対象にした10件の調査で6~16年間追跡調査をした結果です。牛乳を1日250グラム以上飲む群では大腸ガンのリスクが15%低く、カルシウムを1日700ミリグラム以上とる群でも20%ほど低いのです。


また、70年代の初めころから言われている「食物繊維の大腸ガン予防効果」は2000年ころに否定的な研究が相次いで報告され、その後2転3転しましたが、真偽のほどがハッキリしなくなっています。


しかし、糖尿病や心臓病のリスクは下がるので、食物繊維の豊富な食事をとることが健康に良いことは確かと言えます。なお、酒類は大腸がんの発症のリスクを上げる可能性がありますのでアルコールは控えめにしたいものです。

 

○高脂肪・高栄養の生活習慣は乳ガンのリスクを上げる

よく、脂肪の摂り過ぎが乳がんのリスクを高めると言われていますがこの根拠はハッキリしていません。

しかし、脂肪、炭水化物、タンパク質を含めたエネルギーの過剰摂取と運動不足から起こる肥満が問題となります。とくに、肥満は閉経後の乳ガン発症の危険因子になっています。体格指数のBMIが25以上の人の発症率は20未満の人の約2倍になっています。

 

実は、乳ガンの発症には子供のころからの「食」を含む「生活習慣」がかかわっているとされています。高脂肪・高栄養の食生活が小さいときから続くといろいろな身体への影響が出てきます。たとえば、成人前に急速に成長して高身長になるのも危険因子となります。

 

また、「月経と出産に関する因子」
・初潮年齢が早い
・初産年齢が遅い
・出産回数が少ない
・閉経年齢が遅い
などは、乳ガンの明らかな原因とされています。


やはり、アルコールは乳ガンの発症のリスクを確実に高くしています。ワイン1杯やビール1杯といった少量飲酒でも、飲まない人と比べるとリスクは10%ほど高くなり、1日の飲酒量に比例して乳ガンのリスクが高くなりますので、アルコールは控えめに。

乳ガン発症予防の観点からは、出来れば飲まない方がいいと言えるでしょう。

 

トラックバック

トラックバックURL:
http://www.hls-j2006.com/mt/mt-tb.cgi/804

スポンサードリンク