アレルギーにビフィズス菌がお墨付き

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いまや花粉症は、日本人の5人に一人がかかっているといわれるほどの、国民的な病気になりつつあります。


このアレルギー疾患に、腸内の善玉菌であるビフィズス菌がかかわっていることが分かってきました。


2006年11月の厚生労働省の研究班の報告によりますと、「乳酸菌入りの食品には花粉症を含むアレルギー性鼻炎の症状を緩和する働きがある」と報告され、お墨付きの形となりました。

 

それを証明する研究結果も出ています。


 

2004年から2007年の3年間にわたる試験で、ビフィズス菌の仲間である「ロングム菌BB536」という菌株に花粉症改善効果があることが分かりました。

 

スギ花粉症の患者を2群にわけ、スギ花粉飛散時期の13週間、ロングム菌BB536の粉末と、ただの粉末を摂取してもらい1ヶ月に1回、採血して細胞の免疫反応を表す血中マーカーとビフィズス菌などの腸内菌叢(ちょうないきんそう)の変動を調べた結果、ロングム菌BB536を摂取した人たちは鼻水、鼻づまり、かゆみなど鼻の症状、くしゃみ、喉や目の症状全てに改善効果が見られ、例年、薬を使っていた患者の90%が薬不要で花粉シーズンを乗り切りました。

 


さらに、免疫細胞レベルでも改善効果が明らかになりました。


身体のどこかで炎症が起こっているときに上昇する白血球の一種の好酸球の血液中に占める割合が、ロングム菌を摂った人たちは、取らなかった人たちの半分以下に低下していました。


すなわちアレルギーに対して免疫力が倍近く上がっていると言うことです!!

 

アレルギーを起こすと、免疫細胞のバランスが崩れますが、ロングム菌BB536を取った人たちは、その崩れ方が弱まっているのです。


ちょっと,専門的になりますが、花粉症になるとわずかなアレルゲン(抗原)に対してもアレルギーを起こすTh2細胞が多くなります。

 

一方、アレルギー反応が進み過ぎないように見張るTh1細胞が減少します。すなわちTh2細胞が多く、Th1細胞が少ないと、免疫反応が過剰になり、アレルギーになりやすいのです。

ロングム菌BB536を摂っていると、Th1細胞とTh2細胞のバランスの崩れ方が少なく、アレルギーが出にくくなるのです。

 


乳酸菌は主に小腸の免疫調整力をアップさせますが、ロングム菌BB536は小腸の免疫細胞にダイレクトに働きかけて免疫調整力をアップさせたうえ、大腸にもともと存在したビフィズス菌を増やして腸内の常在菌叢を大きく変動させると考えられています。

 

また、ロングム菌BB536と一緒に、IgA抗体を増やす食品を摂ることで花粉症対策効果がより期待できます。

 

IgA抗体とは、傷ついた粘膜を修復したり、ウイルスなどの異物が進入しないように最前線で粘膜の防御をしてくれます。


この粘膜を強くする物質を含む食品は、たとえば、フコイダンを多く含む、もずくやメカブ、ワカメなどをたくさん摂ることです。


また、アロエの多糖類も効果的ですし、キウイも、異種蛋白である花粉を分解する蛋白分解酵素アクチニジンを多く含まれているのでしっかり摂りたいものです。

 


 

 

地球温暖化のせいか、今年は、花粉の飛び交う時期が早く、昨年の約3倍の量の花粉が飛ぶと予想されています。


早めの花粉症対策で、快適で気持ちいい春を迎えましょう!!

 

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