松坂5回2失点 昨季に並ぶ15勝目!

北京オリンピックで日夜盛り上がっているなか、松坂大輔投手は昨年に並ぶ15勝を挙げた。今年はケガなどもあり心配されたが、苦しいながらもだんだんペースを取り戻してきたので、20勝への夢も現実のものになりつつある!!

 

( 2008年8月21日(木)06:03 スポーツニッポン)

レッドソックスの松坂大輔投手(27)が19日(日本時間20日)、ボルティモアでのオリオールズ戦で先発し、5回6安打2失点で昨季に並ぶ15勝目を挙げた。規定投球回数にも到達し、15勝はトップに2勝差、防御率2・77はリーグ4位に躍り出た。エース右腕のジョシュ・ベケット投手(28)が右腕に違和感を訴え、次回登板は中4日の24日ブルージェイズ戦に変更。逆転地区優勝へ松坂がフル回転する。

 

 松坂は淡々と口を開いた。「長いシーズンにこういう(悪い)日もある」。毎回走者を背負い、5回6安打2失点。納得はしないが、気持ちの整理はついていた。

 「バタバタ、フラフラしながら何とか5回を投げた感じ。走者を出してもホームに還さなければいいと思っている」

 3回に1点差とされ、4回には1死満塁で3番モーラのカウント1―3まで追い詰められた。しかし今季満塁で相手を無安打に抑えている右腕は動じない。最後は外角低めのスライダーで空振り三振。続くハフも三飛に斬った。この日は06年WBCの誤審で有名になったデービッドソン氏が球審で、判定が一定せず5四球。リーグ最多77四球となり「僕が唯一知っている(審判の)顔。見なきゃ良かった」と苦笑いも、粘りが勝利を呼んだ。

 昨季に並ぶ15勝目で野茂の日本人シーズン最多勝利にあと1勝。「毎年平均して15は勝ちたいと思ってますけど、これから先は簡単なものではない」と慎重だが、8月に入って4連勝。今季残りの登板は最低7試合あり、アジア投手初の20勝への期待も膨らむ。

 エースのベケットが右腕の違和感を訴えて、次回登板が先延ばしとなり、松坂は予定されていた26日ヤンキース戦ではなく、中4日で24日ブルージェイズ戦に向かう。「(ベケットの分を)他の投手で頑張っていきたい。最後の最後でいい形で終わりたい」。4・5ゲーム差の首位レイズを逆転するには、勝ち続けなければならないことを一番分かっている。

 

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