天皇皇后両陛下の傘寿記念 皇居で古式馬術ご観覧

天皇、皇后両陛下は30日、即位以降の総理大臣など歴代の三権の長や国務大臣を務めた人らを皇居内の馬場に招き、奈良・平安時代から伝わる古式馬術の観覧会を催されました。両陛下の傘寿(80歳)を記念して開催され、約160人が出席しました。
溝渠古式馬術


 披露された古式馬術は、はじめに、古式馬術の1つで、日本に古くから伝わる「打毬(だきゅう)」が披露されました。
溝渠古式馬術


「打毬」は、白組と赤組に分かれて騎乗した陣羽織姿の競技者が先端に網のついた棒で馬場に置かれた「※たま」をすくい取り、ゴールの穴めがけて投げ入れる競技です。
溝渠古式馬術


宮内庁に伝わるのは、戦国時代の合戦をイメージしたもので、馬を巧みに操りながら「※たま」を放つ様子やそれを防ごうとする相手との激しい競り合いが見どころで、両陛下は「たま」が入るたび拍手を送られていました。
溝渠古式馬術


皇居で招待客向けに古式馬術が行われるのは初めてで、30日は、2人の騎手がそれぞれの馬を操って長さ10メートルほどの筒状の布を地面と水平にたなびかせながら走る「母衣引(ほろひき)」も披露されました。
溝渠古式馬術

いずれも馬の世話を専門に扱う宮内庁車馬課主馬(しゅめ)班が伝承している。両陛下や出席者は約1時間、観覧しながら盛んに拍手を送った。

このあと、宮殿に場所を移して茶会が催され、安倍総理大臣が両陛下の傘寿を祝うことばを述べると、天皇陛下は「皆さんが国と国民のために務めを果たしてこられたことに深く感謝しています」と述べられました

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